最新版は
http://www.hanayuu.com/ad/3single/index.htm
へ移転しました。 2007.12
3極管シングルアンプの紹介
★TU870製作と改造
これは、簡単な改造ですが、効果は絶大です。
TU870を持ってられる方には試してみることをおすすめします
なを、超3アンプではありません
名前を替えてしまいました⇒(元ページもご覧ください 2006.12.03
1.回路図を添付しました 2006.11.13
著書には無い
この改造の記事はペルケさんの著書「情熱の真空管」には、はしりしか出てきません、内容はHP上の「The Single Amp. Project ザ・シングル・アンプ・プロジェクト」に詳しく書かれてますので、そちらをご覧ください。
別物となる
通常は改造により「ここが良くなった、あそこが変わった」というのが相場ですが、この改造により「別物」に変身します。しかも顕著にです。
常数変更と定電流化
改造内容は「超3アンプ化」ではありません。 「5極管シングル」から「3極管シングル」への変更です。
ステップ 1.5極管から3結への変更をします。
ステップ 2.前段の回路常数のを変更して、「低域」を延ばします。・・・・ この2までの改造で、大きく変わります
ステップ 3.終段を定電流化します。
部品のグレード
付いていた部品を活用しました。 「これでなきゃいけない」は無いです。
性能は「球」しだい
部品点数が少ない分だけに、音は別として、スペックは「球」にかかってきます
昔の20年近く使っていた、6CA10シングルアンプが忘れなくて、ここは一つ真空管のパワーアンプが欲しい。それも大げさなのはいやだ。ネットで見てみると 6BM8の超3アンプが目に留まる。 6BM8と云えば思いつくのは 電圧増幅管と電力管が合体した、エコノミーなもので、これはオーディオ用では無く「ラジオ」「電蓄」用の球の思いこみがあります。 まだ球の豊富な学生時代にも誰もこれは使っていませんでした。 しかし超3ではこれが実用に鳴るとのこと。 調べてみると行けそうな球です。
でも、いまさら部品を集めて、工具も無いのにアルミシャーシをキコキコする気にはならない、特に真空管、トランスはここ静岡では売ってないし、そのために東京に出ることも気が重い、ましてやキコキコはなおさら・・・・と、思っていました。
ネットサーフィンしているとエレキットがあるではないですか。 音質の評価も高く、価格は安く、俄然買う気にはなり、ヤフオクで稼ぎました(ジャンクを買って、治して売る ただし公明正大にです 「やったね」は無しです)。
いつもの「ジョーシン(後述)」で買って、製作です。
まずは、マニュアル通りに製作。 注意箇所も調べてあったので、すんなりと組立かんりょー。
出てきた音は、ヤマハCAー1000よりは中域が張ってます、色づけの少ないものです。無難だけど今ひとつピンと来ないが実感でした。
ずばりというと、ネットでは評判が高いけど▼???▲でした
これは将来的に、3結+無帰還に改造、音質向上のため電圧段の調整、の予定ですが、ただ、3結でも、出力Zが高く、6CA10には及ばないので、躊躇してました。
やがて4ヶ月がたち
その間に「ペルケさん(http://www2.famille.ne.jp/~teddy/single/single.htm)」のシングルアンプの記事を読み、これなら部品もそろうので、やってみようとちょっぴり端折って改造(手持ちの部品を活用するため、値が違う物もあるのです)です。 電力段の定電流はLM317(PIN配置をえーかげんに思いこみ2個壊した)でうまくいきました。 外観・機能は基本のままですので使い勝手は良いです。
シャーシの中は狭く、今までの配線もあり、なにかと基盤をひっくり返さなければならないので、「空中配線」はやめ、「ラグ板」を利用しました。
「TU870のオプションの追加コンデンサ」は付けなかったので、基盤上の空きはまだあるので、そこを活用します。
まずは、部品の配置を仮決めして、部品の買い出しです。
この程度の改造でも、構想を決めておくと、製作も楽になります。
まず、部品をはずして、残ったハンダをアミ線式吸い取り器で取り去ります
記事の中の「ドリルでパターンカット」は良い方法でした、今までは、カッターで斜め切り、破がしてました、確実に切れましたが手間がかかります。 このキットのパターン間隔は広いのでドリルは簡単で確実ですし、作業もしやすいです。
変更する部品は、現状のパターンを利用して取り付けます。 定電流のLM317周辺とトランジスタを使ったリップルフィルタはラグ板に組みました。 もともと、オプションの電源コンデンサが無くてもハムは感じてませんでしたし、このリップルフィルタは無いよりあった方が良いとは思いますが試してはいません。 なんて言っているうちに、配線も組みあがりました。 さっそく鳴らしてみましょう
おお! これはいける
気持ちの良い音がします。
中域がカッチリ張っていて、とても魅力的です。 低出力なのにそれでも低域も気持ち良く伸びています、重低音だけはヤマハにはかなわないですが、十分に楽しめます。 著者のペルケさんも「ヨウカンの切れっ端(うまい表現ですね」と言っていた出力トランスからも信じがたい音が出ます。
部屋は12坪ていどですが、スピーカーがアルテックCD308、97dBと高能率なユニットなので、1W程度のパワーでも不足はありません。
これでもう(重量)ヤマハは用済みになりました。 (MCヘッドアンプを除いて・・・
《臓物の写真》 クリックすると、別の角度から拡大します
好み 自分は JAZZ、クラシックも聞きますが、好きなのは「人の声、女声」です。
JAZZでは「クリス・コナー」「ダニエル・クラーク」「中本マリ」のような、さらっとしたのです。こぶしの効いたのはカンベンです。 国内では「加藤登紀子、金子由香利、松尾和子、ちあきなおみ」ですね。
これらが綺麗に再生できるように、スピーカーも選んだつもりで、このアンプもその範疇に入る物です。
入力が≒0.8V位から寝てきます。 出力で1wちょっと位です。この辺から歪んできます。 0.1Vから0.6Vまでの線が膨らんでいるのは、私の手抜きです。
SGの出力の微調整が無いので、えいやっとやりました。
歪率の測定は「softosc2」を利用しました。 ↑の入力特性との照合してみてもデータの整合性は問題ないと思います。
パソコンで動作する、オシロ、スペアナ、ネットワークアナライザが一体化したものです、パソのサウンド機能を使うため、周波数の上限が10KHz程度ですが、かなり重宝なものです。 パソからターゲットまでのケーブルだけ作りました。
OSはWinXp(未確認)、Win2000のSP3以後となってますが、私も「きん@品川さん」もSP4では動作しませんでしたが、SP2で動作して使っています。
「トラ技2006.8」の付録で、単体の市販はされていませんので、バックナンバーはかっておいたほうがいいです。
f(−6dB)1W出力時 64Hz−42KHz Lch 、 58−55KHz Rch
DF 8Ω on/off法 2.5(60Hz) 2.7(1KHz)
残留ノイズ 0.28/0.28mV ただし、これは球によって変わります
数値と実際の音はちがうぞ〜
改造のための回路図です。 ご利用ください。 クリックすると大きくなるはずです
丸で囲ってあるのが改造点です。 図中の抵抗、コンデンサの値は「ぺるけさん」の物です( )中は、手持ちの部品を使った値です。
リップルフィルタですが、「ぺるけさん」と同じ物は手に入りませんでした。 というか、手に入る物でやるしかない事になると思います。
その際は、出力電流、hfeからベース抵抗の値はカットアンドトライできめてください。
LM317の仕様はここから手に入ります。 電流を決める抵抗は47Ω//1.3Kにしましたが、47Ωだけでもで良いかと思います。
各部の電圧をデジタルテスターで計りました。
部位 | 測定点 | 測定箇所 | 測定電圧[V] | ||
電源 | ブリッジ出力 | D1+ | 243 | ||
リプルフィルタ出力 | R17 | 215 | |||
+B電源(トランス入力) | 赤 | 202 | |||
出力段 | 出力段プレート電圧 | 6ぴん | 195 | ||
カソード電圧 | 2ぴん | 13.85/15.12 | |||
LM317基準電圧 | 1.23/1.25 | ||||
初段 | 電源電圧 | R16 | |||
プレート電圧 | 9ピン | 128/125 | |||
カソード電圧 | 8ピン | 1.99/2.02 | |||
球はキットに付いていた右・東芝中古球と左・EHとです。 東芝はTV7値が 76/65 EHは 90/64 でした。 TV7値はあまり参考にはなりません。
なを、当社のコンセントの電圧は106Vと高いので、スライダックで100Vにして測定しました。
本当は図面に書き込みたかったのですが、ビースケファイルからの修正が面倒なので、手をぬきました。ご了承ください。
ビースケは回路図は簡単に描けるのですが、上の「改造指示書」における注釈」等の記述能力が弱いです。 青の丸でこの辺はとくくりたいけど、それはできません。 しかたなくBMPファイルに出力して、ペイントブラシで装飾しています。 おさっしください
不明な点、不備な点は治しますので、云ってください。
静岡市の花屋の作業場でやっていますのでお近くの方はどうぞご覧ください。 居ないとき、手が放せない時間帯があるので、いきなり来ちゃだめですよ、 先に電話なり、メールください 連絡先は本店の文末にあります。
ジョーシン: 大阪の電気屋さんです、(http://joshinweb.jp/top.html) 価格は高い物も安い物もありますが、品物の取り扱い種類が多く、大抵ここで間に合います。 あまり、あちこちに手を広げたくない。 1万円以上ですと送料が無料になるし、ポイントも付いて、ネットでも使えるので、ここを利用する事が多いです。