そうだ 差動アンプのキットを作ろう
真空管アンプのキットの製作記です
キットを作る う〜ん 表現が・・・
「キット」を販売しよう です。 そう「販売できる真空管アンプのキット(KIT)」を作ろうのページです。
2006、夏休みに6BM8プッシュプル差動アンプを作りました。 作ってみて、とても魅力的な音であることに大感激しました。
真空管差動アンプの音の事に関しては口べたな私より、ネットで多くの方が語っていますのでそちらを参考にしてください。
ところが、見あたらない
こんな良い音がするのに、製品が見あたりません。 噂では聞くが見たこともない「つちのこアンプ」です。
そこで、おせっかい者の店主が、みんなの手の届く物を作ろうと思い始めました(かなり論理が飛んでいるが気にしないこと)
◇ 生涯使える物であってほしい
いずれ、自宅の6畳間がついの住処になります。 そこで、そこそこの音量でいいので、良い音の出る、コンパクトな装置がほしい。 そこは夏になれば窓を開け、風を漂わせて、ここちよい空間にしたい。そのためには管も発熱の小さなMT管がいいし、出力も2ワットもあれば十分です。
6CA7などのGT管の方が格好は良いのですが、なんてったってヒーターだけで10w/本です。 夏はシングルでもつらいです。
差動アンプは動作がA級プッシュプルのため、出力がかせげません。 しかも3極管として使用するためなおさらです。 両CH合わせて5ワット程度でしょう。
鳴らしてみました、店主の作業場は16畳+αほどですが、90db程度のスピーカならこの程度の出力でも十分に実用になります。
この6BM8は3極管として使うと、なかなか良い音がします。 まだ現役で生産中ですし、生産終了した国産品などもオークションをにぎわせます。 これを使わない手はありません。 この補修品(消耗品)が豊富なのは重要です。
「無塗装」 も いける。
「クルミ」でやってみますと、自分の分の1台でしたら、楽に楽しみながらできます。 けっこう楽しいです
「荏油」と色合い、ツヤとあまり変わりません。
後日の重ね塗りでつや出しとか、補修を考えますと、入手性の良い「クルミ」がお勧めです。
買ってきましょう、近くのスーパーで「ケーキ」等に使う「生クルミ(むいてある)」パックでいいです。近所のcoopで¥330でした。
3個ほどウエス(ガーゼ等)で包み、そうですね 「てるてるぼうず」みたいにして、板によいしょと刷り込みます。クルミが砕けてくると、けっこう油が染み出して板に吸い込まれていきます。 意外と簡単ですよ。
基盤型を組んでみました。
透明アクリルカバーを付けますと・・・
おぉ 真空管がシェル・スタンドみたいでかっこいいです。
自分で「これはいける」と。。。。。自画自賛
やはり、カバーは透明がいいですね。
(昔、レコードプレーヤーの横に集めたカートリッジを並べて恍惚としてませんでしたか?
これで、ほこりに悩まされることもないです (2007.03.27)
あるていど、中が見えるようにしたい。それは真空管もですが、周りのハードウェアもちょっぴりと覗いていて、そう「ダイナコMkV」みたいのがいいなぁ。 でもあのケースでは、ホコリは溜まり放題だし、回路の上にホコリが積もるのはいやだし。
回答が、このケースです。
◎スケジュール
なんとか、4月には発売したい (お彼岸、卒業式で どこまでやれるかが心配 おいおい)
◎設計コンセプト
誰でも作れる、手軽に全段差動アンプの音が楽しめるようにする。
○特に技量は問わない
○そのために組立は簡単にできるように
○配線ミスを少なくするため、回路の主要部はプリント基板に載せる
○調整は出力段のDC調整だけです
○特殊な工具は不要とする。 工具はホームセンターで入手できる物だけとする。
はんだごて (30W程度)
ニッパー (電線を切る)、
カッタナイフ (電線の皮をむく)、
ねじ回し、
ラジオペンチもしくはプライヤー (ボリウム等の大きなネジの締め付け)、
テスター (調整用)、
ピンセット、
六角レンチ(ボリウムつまみ固定ネジ用)、
ドライヤー (熱収縮チューブを縮める、無ければ「はんだごて」で代用する)
軍手 (熱い真空管の抜き差し時の、手の保護用)
※工具は付属しません。 自分で手配ください。
○性能は欲張らないが、肝心の音質は確保する
◎仕様
●真空管式、全段2段差動プッシュプル・ステレオアンプ
●使用真空管 6BM8(3極管結合) 4本
●入力 1系統 入力ボリウム付き
●出力 8Ω、1系統
○木製ケース、カバー付き
●サイズ 幅330mm 高さ210mm 奥行き115mm(端子含まず) 重量6kg
●電源 AC100V
◎スペック
●出力 2.7W+2.7W (歪率5%)
●周波数特性 15Hz〜35KHz (−3dB)
●S/N比 1mV (typ)
注)電源電圧はAC100V時です
S/N比は使用する真空管の1本ずつの個別性能により変わります。 上記の値以下にはなりますが、確約できるものではありません。
●回路構成は前述の「夏の日の6BM8プッシュプルアンプ」と同じです。これを組み立てやすいようにブロック化しただけですので、スペック、特性は変わりません。 特性はそちらをご覧ください。
1.木製ケースの無塗装
通常塗装は「オイルフィニッシュ」ですが、好みがあるので「無塗装」仕様もあります、母材はラワン単板で部品取り付けの為の加工ずみです。金額は変わりません。 音質には影響は無いですので、ご自身で愛でて、この一品と、ご自身で好きに処理ください。
2.組立代行
当店がお客様に替わり組み立てます。動作確認後発送いたします。 代金は3万円です。 納期は+2週間ください。
3.レスキュー
「途中でギブアップした」、「組んだが動作しない」等の場合に、当店が面倒みます。 代金は代行の範囲内を目標にします。 部品の交換が必要な場合は「別途実費」の請求があります。 納期はその時の具合によります。
送料は、負担ください。
(2007.03.26)
◎気になる販売価格
品代:6万7千円(税込み) (真空管、カバーも含みます)
組立代行費用:3万円(税込み)
送料:宅配料金はご負担ください。
納期は、その都度お問い合わせください
◎納品方法と注文方法
ご注文はFAX、郵便もしくはメール(hanayuu1@yahoo.co.jp)で受け付けます。
1.書式はありませんが、送り先住所、お名前、電話番号(FAX番号)、オプションの有無、をご連絡ください。
2.当店より、納期、払い込み口座などを折り返しご連絡いたします。
3.指定口座にご入金ください。 入金確認後、ご希望納期にそえるように発送いたします。
4.送料は着払いで発送いたします。
(2007.03.26)
◎最終版を組み立てよう (2007.03.22)
お彼岸も無事、終了しました。 当店は「会員制」のため「店頭販売」はしてませんので、20日でお彼岸の販売は終了しました。 今後は、気合いを入れて製作にかかりましょう。
基盤化した、1台目は動作の確認、設計の確認、で加工の具合もみました。 不具合箇所のフィードバックを次の二台で確認します。
まずは、加工冶具の製作からです。 先日NHKラジオでアナの方が「段取り8割、本番2割」っていってましたが、身にしみます。
○試作中の光景
無事、組上がり、測定中の試作器(β版・無塗装品) 後ろに見えるのが「あの夏の1号機(メープル色)」 (花裕の作業場にて)
手前の木箱は測定用の冶具
◎アンプ回路と電源回路は基板化してありますので配線はかなり楽になっています。 電源トランスの一次側、出力トランス、入力VR等の配線だけです。
○カバー
◎木のケースはいいよ
1.なんたって、追加工が簡単です。 部品の移動、追加が簡単にできます。 ハンドドリル、彫刻刀、カッターナイフでOK
2.塗装、彫り込み、トリミングも好みにできます
3.木のぬくもり も
×強度は鉄のシャーシに比べると弱いです。 落としたら壊れます(たぶん)
4.ラワンの単板です、厚さ14mmです。
★★ケースの塗装はどうしょう
これは悩みました。
基本は「メープル色」ですが、「無塗装オプション」を設定します。 自分の好みに仕上げてください。
○シールド線の処理
これは、まじめにやりましょう。 あんちょこはいかんです、危険です
○凝らないで、気楽にいこう
部品へのこだわりは、無い。 ポイントだけは押さえました。
○改造は(買ってから)かってにしてくれ
購入後は好きにしてください。
空きスペースがあるので、改造はしやすいです。(煽っているようですが)
でも『部品変更』とか『改造』は請け負いません。
○スピーカーは85dBは欲しいです
16畳の作業場で使っています。 85dBのスピーカーでもなんとか楽しめます。 やはり最低でもこの程度の能率がほしいです。
もっと狭い部屋、6畳程度でしたら、ソース、聴き方にもよりますがこれでも十分ですね。
今は、98dBのアルテック20cm(CD308です)とビクター90dB(SX−F3)で不足はありません。
98dBのスピーカで慣れていた後で、85dBに変えますと、なんとも小さい音で、これは使い物にならないとおもいましたが、このスピーカがいい音がしたのでしばらく使ってみました。 すると、この音量に慣れてくるのです。 この85dBでも十分に音楽は楽しめるようになりました。
私の耳がいいかげんなんでしょうか? 良い音だったぞ トリオLSF−555 いいスピーカーでした。
●防磁は考えてない
トランスは防磁耕造でなく、ケースも木製で遮蔽能力はありません。 TVの近くに置くと画面が変形することがありますので、ブラウン管の近くでは・・・・ブラウン管・・・死語になりつつある。